義父母とわたし

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先週の金曜日から義父母がミネソタに来て、昨夜、お仕事の都合でメンフィスへ行かれました。

5日間という短い滞在でしたが、お布団を片づけ、お掃除を終えてホッと一息ついてみると、

昨日まで一緒にお茶をしていた部屋が妙にガラ~ンと見えて寂しく感じました。

義父は68歳ですが、今でも自分でお仕事をされています。

海外経験が豊かで、英語も堪能。

知らないことなど無いのでは?と思ってしまう程、いろんな分野に興味を持ち、幅広い年齢層の方とお付き合いしながら、勉強をされています。

そして、義母はそんなお父さんを支えてきた、愛にあふれる女性。

3人の男の子を育ててきたとは思えないほど、穏やかで、いつも人に対して気遣いの出来る方です。

私が結婚した時、

「あなたは私達の本当の娘だよ」

そう言って受け入れてくれました。

当時、私たちは義父母のいる関西で生活をしていました。

子供を授かった時は、いつも義母が一緒に、産婦人科での検診に付いてきてくれました。

豆粒に満たないほどのエコーに写った赤ちゃんの写真を見て、成長していく姿に一緒に喜んで下さり、私が貧血で倒れて病院へ運ばれた時、

「赤ちゃんにもしもの事があったらどうしよう…」

不安だった私の手を、ずっと握っていてくれました。

無事に子供が生まれてからは、主人にそっくりの息子(孫)が可愛くて、可愛くて仕方なく、毎日の様に顔を見に来ては、栄養たっぷりの美味しいご飯まで用意してくれました。

出産も、育児も、全てが初めての私にとって、義父母はとても心強い存在でした。

転勤で、関西から東京へ引っ越してからも、2週間に一度は、義父の仕事の絡みもあり我が家に会いに来てくれました。

息子は優しいじぃじ・ばぁばに会えるのが嬉しくて嬉しくて大喜び!

無条件に甘えられる、そんなことがよく分かっていました。

私はすぐに、

「こうあるべき」

と、考えてしまう所があります。

無意識に、自分が正しいと思い込んだ、偏った考え方で子育てをしてしまう事に不安もあり、慣れない育児に戸惑う事も多くありました。

だから、息子の為にも、

「できるだけ家族を巻き込んで育児をしたい」

そう思っていました。

もちろん、一緒にいれば気を遣うし、お菓子や物をたくさん買い与えないでほしい、そういう気持ちもあります。

けれど、それは義父母も一緒。

昔とは違う育児のやり方を見て、疑問に感じている点もあるだろうし、私が自然派にこだわり過ぎてしまったり、必要な物しか買い与えない姿を見ていろいろ思っている事もあると思います。

それでも、決して育児に関して私に何か言ってくることはありませんでした。

お互いに、やり方や考え方は違っても

「息子(孫)の為」

その思いは一緒です。

だからこそ、お互いが気を遣い合いながら、いいバランスを取る事が出来ているのかもしれません。

「気を遣う」、それは面倒だしマイナスなイメージがありました。

けれど、義母と一緒にいる時に、

「最近は、実家に帰っても気を遣ってしまう自分がいる」

と話をすると、

義母が

「結婚をして家から離れ、またご両親が年を取られていく姿を見て、実家がゆっくりする場所でないと感じられるようになったのは、ちほちゃんがそれだけ大人になったという証拠。

今、このお家にいるとホッとするでしょ?ちほちゃんの家族・ミネソタの家が自分の居場所だという事なんだよ。」

そう話してくれました。

気を遣う=大人になる。

そんな発想は今までありませんでした。

でも、そう聞いて、いつの間にか自分も歳を取り、相手の思いや気持ちを汲み取るようになってきた。

気を遣う事は決して寂しい事でも、マイナスな事でもない。

大人になれば、それが自然な事

そう気づかせてくれました。

ずっと一緒にいると、つい自分の感情や主張も出てしまうし、後で、

(しまったなあ…こんな事、言わなきゃよかったなぁ…)

と反省する事も多々あります。

いつも与えてもらってばかりで、私たちは何もしてあげられていないのに

「あなた達に会えるだけで幸せなのよ」

そう言ってくれます。

そして、帰り際には、

「ありがとうね、楽しかったよ!体に気を付けるんだよ」

そう言いながらも、義父母の名残惜しそうな寂しい表情を見ると、胸が張り裂けそうな、そんな切ない気持ちになります。

そして息子も、5歳になってから、義父母とのお別れに涙を流すようになりました。

離れてみて、その人の優しさや、想いに気が付くことがたくさんあります。

息子も、そんなことが分かるようになったのかもしれません。

一緒にいられる時間は限られています。

だからこそ、その時間を大切にしながら、家族一緒にいろんな思い出を作っていけたらと思っています。

今日も読んで下さり、ありがとうございました。