海の向こうで暮らしてみたい⑰~モデルへの道~

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前回の続きになります。

海の向こうで暮らしてみたい⑯~モデルへの道~
海の向こうで暮らしてみたい⑯~モデルへの道~
前回の続きです。 午前中に、エージェントの面接を終えて...

先日、面接を受けたエージェントからメールが届きました。

「これから、あなたがどんな仕事が出来るか、是非ミーティングをしましょう!」

と。

あの時、手ごたえを感じて帰ってきたものの、翌日にお返事が無かったので、

(あれ…もしかしてダメだったかなぁ…)

と、思っていたのです。

その2日後に、先ほどのメールが届き、ちょっとホッとしたと言うか、とりあえず良かったと安堵しました。

早速、指定された日にオフィスへ向かい、オーナーと話をしました。

その時、提出していたレジュメを、もう一度書き直すようにと言われました。

私が書いたレジュメには、

・大学で何を専攻していたか

・働いた会社名と、そこでどんな仕事をしていたか

それぞれの専攻と、仕事内容を箇条書きにして書いた、よくある英文レジュメでした。

これから、オーディション等を受ける際には「ポートフォリオ」と言って、写真とレジュメを持参する事になります。

その際、モデルとして経験したこと全てをレジュメに書く必要が出てきます。

と言うか…

それ以外の情報は不要。

そう言われて、一瞬

「え?だとしたら、私のレジュメは真っ白やん!!」

頭の中も、真っ白になってしまいました。

それを伝えると、オーナーが

「どんな小さなことでもいいから、全て経験したことを思い出して書いてごらん。趣味も全部」

と、既に登録されているモデルさんのレジュメを参考に見せて頂きました。

家に帰って、時代を遡りながら、

全部「それらしき経験」を書き出しました。

その中の一つ。

私がずっと憧れていたものがありました。

時間が空いてしまいましたが、前回、フィンランド航空でのブログの続きにもなります。

海の向こうで暮らしてみたい⑪~フィンランド航空~
海の向こうで暮らしてみたい⑪~フィンランド航空~
▲ナーンタリにあるムーミンワールド 「よっしゃ~!!!」 フィンラン...

中学生の頃から、ずっと愛読していたものがあります。

それは、

「エアステージ」(イカロス出版)

当時は、「スチュワーデスマガジン」と言うタイトルでした。

航空業界では皆が知っている客室乗務員専門の雑誌です。

小学生からずっとCAに憧れていた私は、その雑誌を時々自分のお小遣いで買っていました。

当時のお小遣いにしては高かったので、毎月は無理。

けれど、素敵なCAさんの表紙の時は必ず買っていました。

「いつか、この表紙を飾ってみたい」

もう、壮大な夢です(笑)

だって、まだCAにもなっていないのですから。

大学を卒業し、CAになる事が出来ただけも嬉しかったけれど、

やっぱりずっと「エアステージ」に載る事が私の目標でした。

けれど、その表紙になるのはそう簡単な事ではありません。

なぜなら、自分が勤めているエアラインが特集されない限り、記事が取り上げられないからです。となれば、表紙になることも無理。

例えば、

「シンガポール航空が募集を出しました!」

とか、新しいサービスや機種を導入した時など。

だから、毎月チャンスがあるとは限らない。

なぜ、エアステージにこだわっていたのかと言うと、自分が抱いていた小学生の頃の夢を叶えてあげたかったから。

半ば「意地」の様なものだったかもしれません。

もう一つは、「CAと言ってもいろんな人がいるよ」っていう事も伝えたかったから。

エアステージに載っている人は、全てが「完璧な人」に思えて、

「私なんて、無理かも…」

そんな気持ちがずっとありました。

だから、読む度にモチベーションが上がるどころか、凹んでいました(笑)

冷静沈着

頭脳明晰

英語は完璧

3拍子揃っている人が、CAになれるのだとずっと思っていたのです。

でも、実際に経験してみて感じたのは

「丈夫な体と心」

もう、これが第一ってことです。

それがベースにあって、

「コミュニケーション能力」

が、最も大切だと言う事。

私がもしエアステージで何か伝える事が出来るなら、それを伝えてみたい。

そんな事を思っていました。

私が思い描いていた「CAの3拍子」どれも自分に当てはまっていない…(笑)

そして、フィンランド航空で働いて2年目。

ついに、ついに、そのチャンスがやって来たのです!!!

広報部から、

「エアステージから取材を受ける機会があります。やってみたい人はいますか?」

と言うメールが社内に送られました。

もう、これはまたとない機会です。

個別にメールを送られたのなら諦めるしかないですが、全員にチャンスがある。

連絡を受けてすぐに

「是非、やってみたいです!!!」

(‘0’)/ハイッ!

と、返事をしました。

即答ってやつです。

選ばれるかどうかは別として…。

こういう時、恥ずかしげもなく挙手できるのが私の強みです(笑)

やってみたいこと、

成長できるきっかけがあることは

「全部トライする」

これが、10代から決めていた事でした。

何せ、小学生からの座右の銘が

「挑戦、また挑戦する人は負けない!」

小学生の文集にも書いてある(笑)

「これだ」と決めたら、諦めない。

良い意味でも、悪い意味でも「諦めの悪い人」なのです。

その時の私は、MAX太っていて、本当に制服もパッツパツ。

しかもショートヘア。

CAのイメージからは程遠いものでした(笑)

けれど熱い気持ちが通じたのか(笑)、本社から連絡があり、素敵な先輩と一緒に、エアステージの撮影に参加する事になりました。

もう、嬉しくて嬉しくて仕方がなかった。

小学生の私に、

「大丈夫だよ!!あなたの夢は、全部叶うんだよ!!」

「だから、真っすぐに頑張れ~!」

そう言ってあげたくなりました。

エアステージ

▲初めての「cover girl」が憧れの雑誌。それにしても、顔がパンパン(笑)!

そして、エアステージの表紙に載せて頂いただけでも光栄なのに、それがきっかけで、連載としてコラムを書かせていただく機会を得たのです。

その時、CAの仕事が体力勝負であることや、お客様はもちろんのこと、地上職・コックピットクルー・CA同士のコミュ二ケーションの大切さ、そして、どんな時でも諦めない姿勢。

エアステージを愛読される方に、フィンランドの魅力と共に、ずっと個人的に伝えてみたいと思っていたことを書かせて頂きました。

想いを形にできた事

それがこうして、真っ白だと思っていたレジュメに「彩り」を加える事になりました。

以前、ブログで「趣味」について書いたことがあるのですが

私の趣味
私の趣味
「趣味は何ですか?」 と聞かれて困らない程度に、いろんなことをやって来たし...

趣味についても、いつも興味を持つものがコロコロ変わってしまう事がいけない事だと思っていました。

一つの事を極める事が出来ない…。

けれど、それが逆に様々な体験をしてきた事として、全てをレジュメに書き出すことになりました。

好きだった、習字や絵手紙に関しては、

「これは、アメリカではとても特別だからいいね!」

と、オーナーから言って頂けて

あぁ、全てが無駄ではなかったんだな…

全部、自分の糧となっていたんだな…

レジュメを見ながら、そう感じました。

世の中には、もっともっと偉業を成し遂げた方や、プロフェッショナルと言われる方が多くいらっしゃいますが、

「自分のできる範囲の中で、できる限りのことをやってみる」

それが、また次へと繋がっていくのだと思いました。

私は、これまでいろんな方から、「機会」や「支え」を

「プレゼント」

して頂きました。

それを素直に受け取った事が、今の自分になっているのだなぁ…と。

本当にありがたい事です。

書きながら、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

 

「今」は、英語で「Present」と言います。

「今、この瞬間」受け取っている物の全てが、「プレゼント」なのだと思うと、とても素敵な言葉だなと感じます。

だから、全ての出来事やご縁に「意味」があると、ずっと思ってきたし、今でも、そう信じているのかもしれません。

今日から11月。

もうすぐ、39歳。

今度は私が、「プレゼント」できる人になりたいです。

今日も読んで下さり、ありがとうございました。