海の向こうで暮らしてみたい⑭~モデルへの道~

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前回の続きです。

海の向こうで暮らしてみたい⑬~モデルへの道~
海の向こうで暮らしてみたい⑬~モデルへの道~
前回の記事の続きです。 深呼吸をして、扉の横にあるブザーを鳴ら...

エージェントのオーナーと握手を交わし、契約を結ぶことになった。

ホッとして気が抜けたのか、面接から帰ってきた途端、体が急にダルく感じた。

そういえば、私は風邪を引いていたのだった!

面接の前日に、強硬手段として1日で喉を回復させたけれど、あれは神様からのご褒美だったんだ。

体の節々が痛くなりはじめてる。

それに、鼻水が全然止まらない・・・・

熱が出なかったのが唯一の救いだ。

それでも、その日からしばらくは、全く体が言うことをきいてくれず、頭がボーっとする日が続いた。

来週は写真の撮影があると言うのに大丈夫だろうか?

鼻をかみすぎて、鼻の周りはカッサカサ。両鼻にティッシュ詰めている姿は、何とも情けない💦

それに、手持ちの服の種類が少ないので服を買いに行かねばならない。

しまったー。ジーンズ、捨てるんじゃなかった・・・

(↑断捨離後、初の後悔)

モデルという仕事は、キラキラ輝いたイメージがあった。

けれど、その裏には、常に自己管理や、どうありたいかという自己意識を持って生活をしていなくてはいけないのだな・・・と初めて感じた。

どんな仕事でも、楽して出来ることはない

そもそも私がモデルをやってみたいと思ったのは、

「美しく年を重ねて生きたい」

そう思ったからだ。

10代や20代の頃は若さだけで輝けた。

でも、30代、40代からはそうは行かない。

キレイでありたい。

キレイを楽しみたい。

その意識があるかないかで、表情も生活習慣も大きく変わってくる。

生き様が顔に出る。

生きざまが顔に出る
生きざまが顔に出る
主人と息子がケラケラ笑いながら、写真を撮っている。 何なに?何やってん...

大げさかもしれないけれど、あきらめた時点で一気に老け込む。

専業主婦でも、意識していることは可能だ。

でも、私は普段の生活において、それだけでは意識がどうも上に向いていかない性格なのだ。

ダルダルになってしまう。

ダルダルになることが怖いのかもしれない。

誰かに見られる

仕事をしてお金をもらう

このことで、「緊張感」が生まれる。

その緊張感が、生活の中の「アクセント」的なものとして捉えると、生活に「ハリ」が生まれる。

しかし、私の場合、何かを始めると、イノシシの様にそれしか考えられなくなってしまう。

それで何度も痛い目にあったことがある。

何の為に始めたのか分からなくなって、違う方向へ行ったり、ストレスへ変わってしまう。

だから、常に

「どうありたいのか」

「どういうスタンスでいたいのか」

という意識を持って、仕事・趣味・家族や友達との付き合い方の基盤を作っておくことが大切だと思っている。

これも数々の失敗から学んだこと。

人それぞれ働き方や、意識の持ち方は違うけれど、

私の場合は、生活の為ではなく、あくまで生活の「アクセント」

ベースである家族が一番で、主人と息子にまず相談する。

どんな人に対しても、相手をレスペクトする気持ちを忘れない。

その中で、自分を高められるチャンスがあればチャレンジする。    

人からどう思われようと、自分の(良)心に従って行動をする。

初めにこれらを「決めて」おく。

そうすることで、前が見えなくなった時にニュートラルに戻ることが出来る。

実は、この記事を書こうと思った時、ちょっと迷った。

いや、ぶっちゃけ、結構迷った。

まだモデルとして、仕事もしていないのに?

今更、何を始めようとしてるの?

失敗して笑われないだろうか?

こんな風に、マイナスな事を考え始めると本当にキリがない。

けれど、そんな時にこの言葉を思い出すようにしている。

「何かを始めようとする人を馬鹿にしたり、笑ったりする人が出てきたとしたら?

その人は、何かを始める勇気も本気も無い人だ」

だから、自分の良心に沿って行動する。

どうありたいか、を大切にする。

そこは、私の聖域であって、誰も侵すことが出来ない。

って・・・

両鼻にティッシュ突っ込んで、カッコつけてる場合じゃないかー!!

とにかく、ゆっくり療養しなくては。

家から一歩も出ない日々が3日続いた。

そして、何とか撮影の前日にギリギリセーフで調子も良くなり、買い物へ。

それでも、長居は禁物だ。

またぶり返したらえらいこっちゃ。

「ジーンズ、カジュアル服、ベージュのヒール」

この3点に絞って、集中してお店を回る。

たいがい、「これを買うぞ!」と本気で買い物をすると、欲しいものが見つからない。

けれど、今回は「間に合わせなのだ!」と思うようにしたら、欲しい物がどんどん見つかった。

こんな時、今、必要でない物まで欲しくなるのは何故だろう。

心の持ち方と、めぐり合いは不思議なものだ。

私はいつも、「ギリギリ」とか、「崖っぷち」で物事がうまくいく。

初めから、スムーズに物事が進まない。

それが、今までのパターンになっている。

前回同様、ギリギリセーフで体調が回復し、無事に買出しが済んだ。

それでも、どんな服や靴を持っていけばいいのか分からなかったので、手持ちの服と靴の8割ほどをパッキングした。

慣れていないと、あれもこれもと入れてしまうので荷物も増える。

スーツケースと、キャリーバックがパンパン。

パスポートを入れたら、これから日本に帰国できそうなほどだった。

荷物を見た主人が、

「これから夜逃げでもするんですか?」

と、笑いながら言ってきた。

そんな時だった。

日付が変わる真夜中。

一件のメールが飛び込んできた。

「オーナーが、あなたのレジュメを拝見しました。早速、オーディションと面談をしたいと思っています。

明日の10時、11時、もしくは16時はどうですか?」

以前、レジュメを出していたもう一つのエージェントからだった。

「吉報は、忘れた頃にやってくる」

何かの標語みたいだ。

もう連絡が無いかと思っていた。

だから、

すっごく嬉しかった!!

もう、ほんとに、ありがとうございます!!!

でもね、

早速って・・・・明日?!

ドンだけ急なんだ???

その日の午後は、例の撮影が入っている!!

そして今回は、あらかじめレジュメとスナップ写真で良いから持参するように、と連絡がった。

しかも、面接と「簡単なオーディション」と書いてあった。

オーディション?

なんぞや?

全くもって、未知の世界である。

夕方の面接は撮影時間によって遅れる場合がある。

どちらも、どれだけ時間がかかるか予測できない。

2件ハシゴするにはダウンタウンまで自分で運転するしかない。

さすがに仕事をしている主人に頼むのは申し訳ない。

けれど、息子のお迎えに間に合うだろうか・・・

何かを始めると、自分で動けるようにしなくてはならないし、人にお願いをしなくてはいけない場合も出てくる。

主人の予定を聞き、もしもに備えて、息子のお迎えをお願いすることにした。

面接が終わったら、どこかのお手洗いでメイクを落として、着替えをして・・・

エージェントのオフィスと、撮影の場所がどれくらい離れているのか確認して・・・

まだボーっとした頭で、当日の行動をシュミレーションをする。

第一関門は、まずダウンタウンにあるオフィスまで辿り着くこと!

これ、普通の人なら難なくクリアできる課題。

けれど、ダウンタウンを運転をした事がない私には、大きなミッションの一つに入る。

それをクリアしたら…

まぁ、その後で考えよう(笑)

って・・・全然シュミレーションできてない。

やっぱり、その日の夜もあまり眠れなかった。

睡眠ほど、美容に大切なものは無いと言うのに・・・

夜明け前、主人と息子を起こさないようにそっと布団から出る。

「今日一日、私と出会う全ての人々に、笑顔と想いが伝わりますように!」

いつもの様に、神様に手を合わせる。

これを毎朝、心の中で唱える。

神様と言うよりも、自分に言い聞かせると言った方が合っているかもしれない。

なにも、合格できますようにとは言いません。

機会を与えてくださった「感謝の気持ち」と、未熟ながらもやってみたいと言う「やる気」

それが、相手に伝われば、それでいい。

面接用のバッグと、撮影用の大荷物を車に詰め込む。

慣れない道の運転は不安だ。だから、かなり早く家を出た。

不思議な事に、こういう時は道路が全然混んでいない。

50分ほど早く到着した。

ちょうど、オフィスの向かいに素敵なカフェがあった。

「ここで心を落ち着かせなさい」

と、神様が用意してくださった様に感じた。

しかし、こんな時でも自撮りする私(トップ画像がそれ)。

全く落ち着いていない証拠だ(笑)

たっぷり注いでくれたコーヒーは、殆ど口をつけることは無かった。

早々に支払いを済ませた。

「テイクアウトする?」

と、気のいいお兄さんが声を掛けてくれた。

「No thank you. I will be back again! Have a good day」

(また、ここに来ることが出来たら、今度はゆっくりコーヒーを飲みに来ます)

そんな意味を込めて、お兄さんに笑顔で伝えた。

ふ〜っ…

まずは、

第1ミッションクリア!

そして、前回同様、深呼吸をして、オフィスのベルを鳴らす。

さぁ、これから第2ミッションだーっ!!

つづく

今日も読んでくださり、ありがとうございました。