海の向こうで暮らしてみたい⑬~モデルへの道~

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前回の記事の続きです。

海の向こうで暮らしてみたい⑫~モデルへの道~
海の向こうで暮らしてみたい⑫~モデルへの道~
先週、モデルエージェントの面接に行ってきました。 何をいきなり?って思...

深呼吸をして、扉の横にあるブザーを鳴らす。

とにかく、

「笑顔で楽しむ事」

今の私にできる事はそれだけだ。

アンティーク調の扉がゆっくりと開く。

「Hi! I’m Chiho Kishida. Nice to meet you !」

「I have an appointment at 10:30」

にっこり挨拶をしながら、周りを見渡す。

吹き抜けの天井に、白いデスク。

窓から降り注ぐ光が、壁一面に貼られているモデル達のポートレイト写真を照らしてる。

3名のスタッフの方が電話で対応したり、デスクで仕事をしていた。

全員女性だった。

どうやら、まだオーナーは他の方と面接をしている様だった。

奥の部屋で話声が聞こえる。

約束の時間より、15分早くオフィスへ訪れた。

時間に遅れる事は厳禁。

時間に余裕を持つことが、心に余裕を持つことに繋がる。

とは言え、いつもはギリギリだけど…(^_^;)

そのうちの一人が、先日メールを送ってくれた担当者の方だった。

「今、まだ他の方が面接中なの。待っている間に、この紙に必要事項を書いてくれる?」

と、紙とペンを持ってきた。

そこには、スリーサイズ、靴、ドレスのサイズ、髪・目の色、人種、住所など、個人情報を書く項目が並んでいた。

一応、スリーサイズをフィートやインチに換算してメモしておいて良かった…

もちろん、正直に書いた。

ここで誤魔化したところで仕方がない。

「おいっ!違うじゃないか」

と、後々ややこしい事になっても困る。

各項目を書き終え、ゆっくりとオフィスの雰囲気を感じてみる。

私はどこに行っても、その場所の雰囲気やインテリアが気になってしまう様だ。

ざっくり置かれた書類すら、オシャレ。

(へ~、あんな書類ケースがあるんだ~)

(あの人のマグカップ、可愛いな♡)

何となく、デスク周りを見るとその人柄が見えるような気がする。

オフィスのレイアウトや置いているインテリア、小物たち。

その色使いから、

(自由な感じで、遊び心があるな~)

(この会社は何を大切にしているのかな~)

そんな雰囲気を受け取る事が楽しみの一つだったりする。

クラシックでありながら、モダンをミックスさせたインテリア。

どうしてこんなに、素敵に仕上がる事が出来るんだろう…

それにしても、センスがいいなあ…

って…

これから面接だと言うのに…ちょっとは

集中しろー、私!!!

そうこうしているうちに、面接を終えた男性が部屋から出てきた。

服装はジーンズにシャツで比較的カジュアル。

ジーンズの裾から覗く柄の靴下と、茶色の革靴の組み合わせ。

オシャレ上級者か?

身長はそんなに高くはないけれど、清潔感があって、若干ワイルドな雰囲気を持っていた。

(面接だったのかな?もうモデルをしているのかな?)

そんな事を考えていると、

オーナーがこちらへやって来た。

「お待たせしてごめんなさいね」

とっても柔らかで、気品のある女性のオーナー。

(わぁ、私もこんな風に歳を重ねていきたいな)

そう思わせるような素敵な方だった。

お互いに自己紹介をしながら、握手を交わした。

「こちらへどうぞ」とにっこり微笑んで、彼女の部屋へ案内された。

デスク周りには、家族の写真や、モデル達の写真が並べられていた。

こじんまりしていて、アットホームな雰囲気のお部屋。

あんまり緊張せずにいられるのは、絶妙な「抜け感」のある、この部屋と、彼女の穏やかな笑顔のお陰だ。

これまで、「プロ」としてのモデルの経験も無い私は、「ポートフォリオ」と言われる、レジュメやプロに撮影してもらった写真など一切持っていない。

事前に持ち物を指定されていなかったので、本当に何も持って来なかった。(聞く勇気もなかった…)

ただ一つ、着物を着た写真は珍しいかもしれないと思って、結婚式のアルバムを持参した。(それも、もう7年前になるけれど)

話のネタにでもなれば、と。

そのアルバムと、ノートとペンを机に置く。

大切な事(名前、日程など)を聞き逃してはいけないので、メモは私の必需品だ。

でも、その様子はまるで私が取材に来たみたいだった(笑)

面接と言っても、日本の様な堅苦しさは全くなかった。

「よく来てくださいましたね!」

と、笑顔で迎え入れて下さり、

「今は何をしているの?」

「どうしてミネソタに来たの?」

「働けるビザはある?」

「どうしてモデルになろうと思ったの?」

オーナーがお話をしながら、その中で質問を挟んでいく。

面接と言うよりも、世間話の延長のような感じだった。

そして、モデルの仕事についての説明をされた。

モデルと言うと、ランウェイをキャットウォークするようなイメージがあるけれど、その仕事は多岐にわたる。

ランウェイを颯爽と歩く「ファッションモデル」の場合、女性は14~25歳と既に規格が決まっている。(身長は177㎝以上!)

「もしも」に備えて、事前にキャットウォークの動画を見て、少し練習しましたが、

全く不要でした!!(笑)

年齢、身長、共に大幅にアウト!!

私の場合は、「コマーシャルモデル」と言って、パンフレットや、広告、CM、テレビ・ネットショッピングなど、まさにコマーシャルをするモデルの仕事になる。

そのお仕事も、クライアントがエージェントのHPを見て、モデルを指名する事もあるし、オーディションに出て、仕事を得るという方法があるそう。

一番心配していたのは、むやみやたらにレッスンに行かせたり、エージェントに登録するために高い金額を支払わなくてはいけないのではないか、と言う事。

日本では、怪しい芸能プロダクションとか、エージェントがあるので、その辺が気になっていました。

けれど、そんな事は一切なく、エージェントに登録する為の、写真撮影・HPに載せる為の料金として、初期費用がかかるのみでした。

クライアントから仕事を受けた場合、お給料の数パーセントがエージェントのコミッションとして引かれる事など、丁寧に説明をして下さりました。

オーナーが一通りモデルの仕事の説明を終えると、

「あなたの場合、笑顔がとっても素敵だからコマーシャルモデルにはぴったりだわ!」

嬉しい事に、お褒めのお言葉を頂きました(≧∇≦)

笑顔の大切さを再確認。

笑顔の筋トレを続けていて良かった!!

私の笑顔は筋トレで出来ている!
私の笑顔は筋トレで出来ている!
最近、美肌モードのアプリを使い始め、 主人から「調子に乗ってる」「詐欺だ」...

開始から5分ほどしか経っていないのに、どんどん話が進んでいく。

とりあえず、私の場合はiPhoneで撮ったヘッドショット(トップ画像がそれ)しか持っていないので、

「改めてプロの方に撮影をお願いしましょう」

という流れになった。

エージェントのHPに乗せるための写真が必要との事。

クライアントは写真を見て仕事をオファーするので、写真の重要度はかなり高い。

と言うか、ここまで来たら、

採用ってことでいいんでしょうか?

一旦家に帰って、「合否」連絡が来ると思っていたのですが、

どうやらこのまま契約と言う事になりました。

アメリカで仕事をしたことがない私には、一体、何が採用の常識で、どうなっているのか全く分かりません。

話の流れから行くと、どうやら採用されたらしい。

いつ写真撮影ができるか、スケジュールを聞いてみると、

「早速、火曜日に撮影があるから、その日はどうかしら?」

と、手帳を眺めながらオーナーが言った。

「もちろん!ありがとうございます!」と、快諾。

「じゃあ、これから楽しみにしているわ。詳しい事は、担当者からメールで連絡するわね」

と、手を差し出して下さった。

これが、契約を交わしたという握手になるのだろう。

お互い、笑顔で握手を交わし、今日この機会を与えて下さったことに感謝の言葉を伝えて、オーナーの部屋を出た。

そう言えば、持ってきた結婚式のアルバムは全く不要だった(笑)

オフィスで働くスタッフの方々に、軽く挨拶をし、

入ってきた扉をそっと開ける。

ここは日本式に、一礼。

そして、オフィスを後にした。

ふ~~~っ

何とか、無事に終わったー。

何はともあれ、昨日まで全く声が出なかったのに、いつもの声が出たことにまず感謝。

早速主人に連絡をする。

私:「終わったよー」

主人:「はやっ!もう終わったの?どうだった?」

私:「うん、やれることはやったよ~」

ここで、結果はまだ伝えない。

一緒にランチをしながら、オフィスでの事を話した。

主人も一緒に喜んでくれた。

「これから迷惑をかけてしまう事もあるかもしれないけれど…」

まず、オフィスがあるダウンタウンまで、一人で運転できるようにしなくてはならない。

そんなこと言うと、

「千穂がやってみたいことをやったらいいよ。協力できることはするから」

そう言ってくれた。

一番身近にいる人が、いつも味方でいてくれる事。

こうして新しい事にチャレンジできたのは、家族のベースがあってこそだと、私は思っています。

さぁて、早速、来週は撮影だ!

風邪も治さなくては!

って…5日後?!

ヘアメイクはしてくれるけれど、洋服は自分で用意する必要がある。

撮影要項を見てみると、いろんな種類の色・襟周りの形をした洋服、ヒール、ブーツ。そしてジーンズは必須など、詳細が書かれてある。

Σ(´Д`;) うあ゙

「やばいよ!私、洋服がほぼモノトーンしかない…」

「ジーンズも捨ててしまったし…」

自称ミニマリストだったからな~

洋服のバリエーションの少なさに今更ながら、焦る。

一つ山を越えては、また一つ問題が…。

でも、これは次に進む為のステップ。

嬉しい問題だ。

さて、来週はどうなる事やら…

つづく

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▲面接の後。これからは、食べる物にも気をつけなくては…とオーダーして出てきたのがコレだった。

今日も読んで下さり、ありがとうございました。