「運命の人」などこの世にいない

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先日の「嫌われる勇気」を読み終えて、

アドラー心理学の続編「幸せになる勇気」を読みました。

嫌われる勇気、開き直る勇気
嫌われる勇気、開き直る勇気
先日、「嫌われる勇気」を読みました。 私のブログを読んでくれた友人...

またも、寝不足です。

夢中で読みました。今回も一度では理解出来ず、ノートに書き出しました。

前回の「嫌われる勇気」は、「個人」をテーマとして説いていました。

今回の「幸せになる勇気」は「愛」をテーマにしたものと感じました。

似たような事が書かれているのだろう、

そう思ったのですが、また違います。

前作の「嫌われる勇気」で書かれていることが前提としてありますが、

本当にアドラーの言わんとする事は、この「幸せになる勇気」の方ではないかと。

正直、アドラー先生は厳しいです。

今まで常識と思い込んでいたことが、ぜーんぶひっくり返されます。

教育者・親は、子供を

「叱ってはいけない、褒めてもいけない」から始まり、

「自分の人生は自分で選ぶことが出来る」その手助けをする。

他者との競争が、いかに社会に悪となるかまで。

この本を読むと、自分の為に子供をコントロールしたかったのか、と言う事が痛いくらいに胸にズキュン・ドカーンときます。

あいたたたっ…(; ̄O ̄)

そして、もう一つ。

「愛」について。

「この人こそ、運命の人!」

ってよく言いますよね。

それを真っ向から否定!!

少女漫画、全否定ですよ。

「運命の人などいない」

愛とは、純粋かつ自然的な機能ではなく、

「築き上げるもの」

と説いています。

結婚はゴールではない、

始まりだと言います。

おとぎ話は、白馬の王子様と結婚で終わっていますが、本当の始まりはそこからだと。

確かに、それは私も結婚してよく分かります。

仕事は「私の幸せ」

友達は「あなたの幸せ」

を追求することで、

充実感・幸福感を得ることが出来る。(この辺りは本を読んでみてください)

けれど、結婚・愛は

私たちの幸せ」に主語が変わる。

だから、結婚後は、「私、あなた」よりも「私たち」を上位に置く必要がある。

つまりは、「私」は消えてなくなるべきだ!と。

すごいこと言いますよ、アドラーさん。

消えてなくなれ!って…

でもね、本当にそうだなと思いました。

「自分の時間がない」

「自分の事位、自分でやってよ!」

結婚、そして、子供が生まれると、「私」を中心に持っていけばもっていくほど、イライラやストレスが増えていく。そして、相手に求めることがどんどん増えていく。

アドラーは、本当の「自立」とは、

経済的問題や、自活できるという問題ではなく、

「自己中心性からの脱却」だと言います。

深い…深すぎる…

そして、

「愛によって、自立は初めて果たされる」と。

家族の為に貢献する、喜んでくれる顔を見たい、役立っていると実感する。

家族への愛によって、自己中心から初めて脱却される。これが本当の「自立」と言う事になる。

その愛は、2人の結婚から始まり、それが社会全体へと広がり、人類全体へと繋がる。

広い…広すぎる…

私たちは、

「どうすれば愛されるか」という事ばかり考えがちです。

独身の頃、「愛されるため」の恋愛指南書をどんだけ読んできたことか(笑)

「恋愛のかけひき上手」とかね…

アドラーの言う、

「愛される」とは、

「他者からの注目を集め、世界の中心に立てるかを模索する、どこまでも自己中心的なライフスタイル。つまり自分の事を見てほしい子供と一緒である」とおっしゃっております。

ハッとしましたよ、

ここの節を読んだ時。

紛れもなく、それは私です…。

((((;゚Д゚)))))))

愛される事ばかり願っていれば、

本当の自立もできない、

相手が自分に合わせてくれて当然と考えてしまう。

「女性は愛されてこそ」

ずっとそう思っていたけれど、

それってすごく自分勝手だったと言う事。

ましてや、恋の駆け引きなんてのは

自分を守るために、臆病者が使う手段だったとは。

そして、アドラーは

「愛することの方が、愛される事よりも難しい」と説いています。

相手が自分に好意があるから、愛する。愛にその様な「担保」を求めてはいけない。

愛する事は、相手が自分の事をどう思っているかなど関係なしに、ただ自分から愛する。

裏切られるかもしれない不安、傷つくかもしれない不安を投げ捨てて。

だから、愛される事よりも、愛する事の方が難しく

愛するには勇気が必要だと。

また、結婚は

「どんな人がいいか」という対象を選ぶ事ではなく、

「自分の生き方を選ぶ」ことであり、

「愛するという決意、決断、約束をして、二人で成し遂げる課題に立ち向かう」こと。

だから、極端に言ってしまえば、

覚悟さえすれば、

どんな相手とでもあり得るし、

そもそも初めから、降って湧く様な

「運命の人」など存在しない、と。

なぜなら、

運命は自分の手で築き上げるもの

だから、待っていてはいけない、

受け身になっているだけではいけない。

二人で、運命と言えるだけの関係を築いていかなくてはいけない。と。

結婚は、楽しい事ばかりではない。

辛いことも、困難なことも、

共に手を取り合って、

乗り越えることが出来るか、

愛し続けることが出来るか、

歩み続けることが出来るか、

その決意があるか。

それが、前途した

「愛する勇気」であり、

「幸せになる勇気」である。

私の好きな言葉で

「自分の家族さえ幸せにできない奴に、日本も地球も幸せにできない」

という、高橋歩さんの言葉があります。

もう、ずいぶん前に読んだ本ですが、

その言葉を思い出しました。

幸せって、何だろう。

ずっと探し求めていたけれど、

何か特別すごい事をして、

人に褒められることじゃない。

誰かに認めてもらう事じゃない。

自分が、人(家族)を幸せにする事だったんだ。

自分にできることは、

毎日、シンプルだけど

あったかいご飯を用意して、

「おかえり~」って出迎えて

笑顔で「行ってらっしゃい!」

そんな言葉かけ一つ、

本当に本当に小さな事だけど、

それで良かったんだ。

それが大切な事だったんだ…。

何でもない日々は、

少し退屈に感じてしまいます。

けれど、シンプルであり続ける事

そんな、何でもない日々を

歩み続ける事こそ難しい、

それが試練の日々だと

アドラーは言っています。

やっぱ、深い…

アドラーの心理学は、

「理想論」と思ったけれど、

リアルな生活にしっかり繋がっている、

実に、建設的な理論だと感じました。

「自己中心」だった私にとっては、

一つ一つの言葉が、厳しく、胸に突き刺さりました。

心臓、穴だらけです。

北風ピューピュー通ってます。

でもね、

「逃げてはいけない。

向き合う必要がある」と。

ここで逃げたら、

ずっと、体だけが大きくなった子供のままだ…

年を重ねると、誰かから

厳しく何かを言われる事も少なくなり、

自分の考えが正しいと

固定観念が出来上がってしまいます。

人や自然、動物

自分以外、全てが学びの対象になる。

そう思って、いつでも柔軟に、

自分から学ばなくてはならないなぁと

改めて感じました。

時代とともに、思考も少しづつ変えていく事も大切だし。

「幸せになる勇気」

は、厳しくも、温かい。

何度も何度も

読み返しながら、

心の中に染み込ませています。

穴だらけになった心に

あたたかい、愛に溢れた風が

通い始めました。

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「愛されることを 望むばかりで

信じることを 忘れないで

ゴールの見えない旅でもいい

愛する人と 信じる道を

さあゆっくりと 歩こう」

By: コブクロ「赤い糸」

長文になりました。

今日も読んで下さり、ありがとうございました。

読み進めるにも、「勇気」が必要です(笑)

▲「人生の地図」by:高橋歩 若かりし頃、この本を読んで勇気をもらっていました。